【感想】アサヒ ザ・マスター – アサヒビール

5月26日(火)、全国で発売が開始されたアサヒビールのアサヒ ザ・マスターです。

最近、このアサヒ ザ・マスターがコンビニの店頭でなんだかやたらと目立っていてとても気になったので、飲んでみることにしました。はい、アサヒ ザ・マスターは発泡酒じゃありません。麦芽100%のれっきとした生ビールです。

アサヒ ザ・マスター

アサヒ ザ・マスター

アサヒ ザ・マスターのニュースリリースlist_linkを見るとひしひしと伝わってきますが、ようするに本場ドイツのビール製法にのっとって醸造された“本格派のビール”ということらしいです。

ニュースリリースでは、

ビール類市場は新ジャンルが大きく伸び、ビール・発泡酒は前年割れで推移していますが、お客様はビール・発泡酒・新ジャンルの3種類を飲み分けている傾向にあり、飲み分ける際にビールを選択する理由が明確になってきています。そうした中、当社調査によると、お客様がビールを選択する理由としては、くつろぎ・報酬といった「ビールならではの価値」への期待と、味・嗜好については「コク・味わい深さ」への期待が高まっていることがわかりました。

と書かれています。たしかに、自分も普段は発泡酒を飲んでいて、ビールは「週末とか、仕事頑張った(疲れた)時のちょっとしたご褒美」っていう感覚ありますね。いや、まぁ、「ご褒美の回数多すぎじゃない?」という説もなきにしもあらず、なんですけど・・・。

あと、これはコンビニで見かけたときにちょっとビックリだったんですが、アサヒ ザ・マスターは本格派のビールとはいえ、なんとお値段はスーパードライと一緒です。エビスビールやプレミアムモルツが、キリン一番搾りやサッポロ黒ラベルよりもさらに高いお値段なのに比べるとこいつはちょっとスゴいことかも、です。

この辺りはアサヒビールもちょっと自慢げで、同じくニュースリリースの中で

アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田伍)は、ビール新商品『アサヒ ザ・マスター』2品種(缶350ml、缶500ml)を、5月26日 (火)から全国で発売します。価格はいずれの品種もオープン価格ですが、『スーパードライ』と同様、レギュラービールの価格帯です。

なんてアピールしてますね。

アサヒ ザ・マスターの原材料は「麦芽・ホップ」だけ。ビールはそれだけでつくれるんだ、とちょっと感動します。アルコール度数は5.5%で、強からず弱からずという感じです。

アサヒ ザ・マスターを飲んでみた感想ですが、「炭酸が意外なほどにキツくなくて新鮮」って感じでした。
昨今の発泡酒や新ジャンルのお酒と違って舌の先がピリピリするような刺激はほとんどなく、「この狙ってない感じ(ひかえめな感じ)が、麦芽とホップと人の手、それらがただあわさることだけでできあがってきたんだなー」と、自然の偉大さに想いを抱かせます。調味料とか組み合わせれば、もっとはっきりした味わいも出せるんでしょうが、ほのかな感じなんだけどこういう自然な感じの方が不思議と何倍もおいしく感じられてしまいます。

本格派というイメージ戦略にうまいことのせられてるって気がしなくもないですが、それでも、「田舎に帰ってほっとくつろぐ」ような、ゆったりとした自然の中にいるような感覚を楽しむことができました。

アサヒ ザ・マスターの味わいは、エグいと感じる他の発泡酒(新ジャンル)のアルコール味(スピリッツの味)と近い感じがあります。ただそれが、嫌味にならないところでスッとキレていくので、まったくエグいとは感じませんし、むしろ「ああ、本来、ビールの苦みっていうのはこういうのをいうんだ。」という思いさえ抱かせます。
方向は同じなのに、キレるタイミングでおいしいと感じられるか感じられないかが分かれるビールってやっぱり奥深いです。

「他の発泡酒(新ジャンル)はこの味わいを目指してるんだ、近いところまできてるけど惜しいなー」と、他の発泡酒(新ジャンル)を応援したくなるような感じさえ抱かさせるアサヒ ザ・マスター。なんでこんなにもアサヒ ザ・マスターを擁護する目線になるんでしょう? やっぱり本格派というイメージ戦略にうまいことのせられてるんでしょうか。

でも、おいしいです、アサヒ ザ・マスター。

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コメント

  1. […] アサヒビールのアサヒ ザ・マスターもそうでしたが、 近年、新ジャンル市場などの成長が著しい一方で、ビールに対しては、本格感や味わい、こだわりといった期待が高まっています […]

  2. […] キリン一番搾りの原材料は「麦芽・ホップ」のみ。この間、アサヒ ザ・マスターの感想を書いた時に、 アサヒ ザ・マスターの原材料は「麦芽・ホップ」だけ。 ビールはそれだけでつく […]

  3. […] アサヒビールのアサヒ ザ・マスターを飲んだ感想を書いたときは、 アサヒザ・マスターの味わいは、エグいと感じる他の発泡酒(新ジャンル)のアルコール味(スピリッツの味)と近 […]